【名古屋】火災保険でリノベーションはできる？適用範囲と注意点を解説

2024年12月21日更新

火災保険が適用される場合、その保険金を使ってリノベーションをしたいと考える方もいるかもしれません。この記事では、火災保険の適用範囲と、保険金がリノベーションに使えるのかどうかについて詳しく解説します。

火災保険が適用されるのはどのような時？

火災保険は、火災だけでなく、様々な災害による損害を補償する保険です。主な補償対象は以下の通りです。

ポイント：火災保険の補償範囲は契約内容によって異なります。契約時に補償内容をよく確認しておきましょう。

結論から言うと、火災保険の保険金でリノベーションを行うことはできません。火災保険は、あくまでも災害によって受けた損害を原状回復するための保険です。つまり、損害を受けた部分を元の状態に戻すための費用が保険金として支払われます。

リノベーションは、既存の建物に改修工事を行い、その価値を高めることを目的としています。例えば、間取りの変更、設備のグレードアップ、デザインの変更などがリノベーションに該当します。これらは原状回復とは異なるため、火災保険の対象外となります。

リフォームとリノベーションは混同されやすい言葉ですが、意味合いが異なります。

火災保険の対象となるのは、あくまでもリフォーム（原状回復）のための費用です。

火災保険の保険金を請求する際には、以下の点に注意が必要です。

ポイント：修理見積書は、原状回復のための内容で作成してもらう必要があります。リノベーション費用を含めた見積書を提出しても、保険金は支払われません。

火災保険の保険金はリノベーションには使えませんが、原状回復のための修理費用として活用できます。例えば、以下のような活用方法が考えられます。

老朽化した設備の交換：損害を受けた設備を新しいものに交換する際に、以前よりも性能の良いものを選ぶことで、結果的に住環境の向上につながる場合があります。（ただし、保険金は同等品への交換費用が上限となります。）
まとめて修繕：複数の箇所が被害を受けている場合は、まとめて修繕することで、工事費用を抑えられる場合があります。

火災保険の保険金は、リノベーションには使用できませんが、災害によって受けた損害を原状回復するための重要な資金となります。保険の適用範囲や請求方法を正しく理解し、賢く活用しましょう。