名古屋で水回りの介護リフォーム|トイレ・浴室の改修ポイントと補助金

名古屋で水回りの介護リフォーム|トイレ・浴室の改修ポイントと補助金

名古屋でトイレや浴室の介護リフォームを検討するなら、最初に確認したいのは「転倒しやすい場所」「介助が必要な動作」「介護保険・補助金の事前申請」の3点です。トイレは手すりの設置、段差解消、入口幅の見直し、浴室は滑りにくい床材、浴槽のまたぎやすさ、浴室暖房などを優先して検討すると、介助する方・される方の負担軽減につながる場合があります。

介護保険の住宅改修費を使う場合、名古屋市では原則として工事着工前に区役所または支所への事前申請が必要です。先に工事を始めると支給対象外になる可能性があるため、まずはケアマネージャーや地域包括支援センター、区役所の窓口に相談しましょう。

最初に確認するポイント

  • 本人が立ち座り・移動・入浴で困っている動作はどこか
  • 手すり、段差解消、床材変更、扉の変更などで対応できるか
  • 介護保険や名古屋市の補助金を使う場合、着工前に申請できる状態か

水回り空間をバリアフリーにする重要性

トイレや浴室は毎日使う場所であり、高齢者や身体の不自由な方にとっては転倒や立ち座りの負担が起こりやすい場所です。バリアフリー化により、以下のような効果が期待できます。

  • 転倒事故の予防につながる
  • 本人ができる動作を残しやすくなる
  • 介助する家族の身体的な負担を減らしやすい
  • 自宅での生活を続けやすくなる

浴室では、冬場の温度差にも注意が必要です。暖かい部屋から寒い脱衣所や浴室へ移動すると、血圧が急に変動し、入浴中の事故につながるおそれがあります。入浴前に脱衣所や浴室を暖めることは、政府広報オンラインでも入浴事故予防のポイントとして紹介されています。詳しくは政府広報オンライン「冬の入浴中の事故に要注意」も参考になります。

トイレのバリアフリー改修ポイント

トイレは1日に何度も使用する場所です。立ち座り、出入り、方向転換のしやすさを中心に確認しましょう。

具体的な改修ポイント

  • 手すりの設置:立ち座りを支える縦手すり、移動を支える横手すりなどを設置します。費用目安は1〜5万円程度ですが、壁の補強が必要な場合は変動します。
  • 段差の解消:出入口の段差をなくしたり、必要に応じてスロープを設置したりします。費用目安は5〜20万円程度です。
  • 便器の交換:和式便器から洋式便器へ交換すると、しゃがむ動作の負担を減らしやすくなります。
  • 入口の拡張:車椅子や歩行器を使う場合は、出入りしやすい幅を確保します。
  • 広さの確保:介助者が横に立てるか、車椅子で向きを変えられるかを確認します。
  • 非常用呼び出しボタンの設置:転倒や体調不良に備え、手が届きやすい位置に設置します。
  • ベッドサイド水洗トイレの導入:ベッドからトイレまでの移動が難しい場合は、ベッドサイド水洗トイレの導入を検討します。

ポイント:便器の高さは、使用する方の身長、膝や腰の状態、立ち座りのしやすさに合わせて検討しましょう。高ければよいとは限らないため、可能であればショールームや福祉用具の専門相談員に確認すると安心です。

浴室(風呂)のバリアフリー改修ポイント

浴室は、濡れた床、浴槽のまたぎ動作、温度差が重なりやすい場所です。転倒予防と入浴前後の安全確保をセットで考えましょう。

具体的な改修ポイント

  • 段差の解消:浴室出入口、洗い場、浴槽のまたぎ高さを確認します。浴槽のまたぎ高さを低くする工事は、段差解消として認められる場合があります。
  • 手すりの設置:浴槽への出入り、洗い場での立ち座り、浴室内の移動を支える位置に設置します。
  • 滑りにくい床材への変更:濡れても滑りにくく、水はけのよい床材を選びます。
  • バスリフトの利用:浴槽への出入りが難しい場合、バスリフトの利用を検討できます。TOTOのバスリフトは介護保険レンタルサービスの対象商品として案内されていますが、要支援1・2、要介護1の方は利用できない場合があります。事前にケアマネージャーや市区町村の介護保険担当窓口へ確認してください。参考:TOTO公式Q&A「バスリフトは介護保険認定対象商品ですか?」
  • 水まわり用車いすの導入:座ったままシャワーを浴びる必要がある場合に検討します。
  • 暖房設備の設置:脱衣所や浴室の温度差を減らし、冬場の入浴事故リスクを下げる目的で検討します。

ポイント:浴室暖房乾燥機は、冬場の温度差対策に役立つほか、乾燥機能により湿気やカビ対策にもつながります。浴室全体のリフォームは50〜200万円程度が一つの目安ですが、建物の状態、浴室の広さ、選ぶ設備、配管工事の有無によって大きく変わります。

メーカーのリフォーム実例を見る

介護リフォームの具体的なイメージを持つには、メーカー公式サイトのリフォーム実例や商品情報を見る方法があります。TOTO、LIXIL、パナソニックなどでは、浴室・トイレ・福祉機器に関する事例や商品情報が公開されています。

ただし、メーカー事例はあくまで参考例です。実際に介護保険や補助金の対象になるかは、本人の身体状況、住宅の状態、自治体の判断によって変わります。事例を見て希望を整理したうえで、ケアマネージャーや施工業者に相談しましょう。

名古屋市・愛知県の介護リフォーム費用と補助金制度

介護リフォームには費用がかかりますが、介護保険の住宅改修費や名古屋市の補助金制度を活用できる場合があります。制度を使う場合は、工事内容を決める前に申請条件を確認することが大切です。

介護保険による住宅改修費の支給

介護保険制度には、住宅改修費の支給制度があります。支給限度額は原則20万円で、自己負担は原則1割です。所得に応じて2割または3割負担になる場合があります。

【重要】名古屋市での申請手続きについて

名古屋市では、住宅改修の着工前に、区役所または支所への事前申請が必要です。事前申請をせずに工事を行った場合、住宅改修費の支給を受けられない可能性があります。詳しい手続きは名古屋市公式サイト「住宅改修費の支給」で確認できます。

名古屋市では、いったん全額を支払って後から支給を受ける「償還払い方式」と、利用者が自己負担分のみを施工事業者へ支払う「受領委任払い方式」があります。受領委任払いを使う場合は、登録された事業者による住宅改修であることも確認しましょう。

事前申請で確認される主な書類

介護保険の住宅改修では、工事前に必要性や工事内容を確認するための書類が求められます。名古屋市では、主に以下のような書類が案内されています。

  • 住宅改修費の申請書または事前承認申請書
  • 工事見積書と図面
  • 住宅改修が必要な理由書
  • 改修前の状態が確認できる日付入り写真
  • 住宅所有者の承諾書(本人所有でない住宅を改修する場合)
  • 介護保険被保険者証、介護保険負担割合証

必要書類は支給方法や世帯状況によって変わる場合があります。実際に準備する前に、担当のケアマネージャーや区役所・支所へ確認してください。

介護保険の対象となる住宅改修(6種類)

介護保険住宅改修の対象工事は、厚生労働省の資料で示されている以下の6種類が基本です。

改修の種類主な内容
手すりの取り付け廊下、トイレ、浴室、玄関などに手すりを設置
段差の解消床の段差解消、スロープ設置、浴槽のまたぎ高さ調整など
滑り防止・移動円滑化のための床材変更滑りにくい床材への変更、移動しやすい床材への変更
扉の取り替え開き戸から引き戸、折れ戸などへの変更
便器の取り替え和式便器から洋式便器などへの変更
その他付帯工事上記の工事に付帯して必要となる工事

注意:浴槽の交換や浴室全体のリフォームが、そのまま全額介護保険の対象になるわけではありません。浴槽のまたぎ高さを低くする工事など、段差解消として認められる部分が対象になる場合があります。必ず着工前にケアマネージャーまたは区役所へ確認しましょう。

名古屋市の障害者住宅改造補助金

介護保険制度のほか、名古屋市では障害者住宅改造補助金制度があります。住宅環境を改善するため、訪問による住宅改造相談を通じて助言を受け、住宅改造に必要な経費について助成を受けられる場合があります。

名古屋市の案内では、助成限度額は80万円です。ただし、介護保険の要支援・要介護認定を受けた方は60万円とされています。所得により助成率が異なる点にも注意が必要です。

対象者には、身体障害者手帳の肢体不自由1〜3級、視覚障害1〜3級、内部障害1〜2級の方、愛護手帳1〜3度の方、精神障害者保健福祉手帳1〜2級の方、医師に自閉症状群と診断された方などが含まれます。詳しくはNAGOYAかいごネット「障害者住宅改造補助金の支給」を確認してください。

【補助金確認先】

  • 名古屋市 介護保険住宅改修
    • 担当:健康福祉局 高齢福祉部 介護保険課 給付担当
    • 電話:052-972-2594
  • 名古屋市 障害者住宅改造補助金
    • 担当:各区役所福祉課または支所区民福祉課
    • 注意:補助金の申請前に、訪問相談申請による家庭訪問が必要です。
  • 愛知県の関連制度
    • 愛知県公式サイトで「住宅リフォーム 補助金」「介護 住宅改修」などの語句で確認してください。

※補助金制度は年度ごとに変更される場合があります。必ず最新情報をご確認ください。

水回りバリアフリーリフォームの事例紹介

ここでは、水回りのバリアフリーリフォームで検討されやすい例を紹介します。実際の工事内容は、本人の身体状況、住宅の構造、介助の有無によって変わります。

事例1:トイレの拡張と手すり設置

狭かったトイレの入口を拡張し、歩行器や車椅子でも出入りしやすいように改修。便器の横に手すりを設置し、立ち座りを支えます。必要に応じて、非常用呼び出しボタンも設置します。

事例2:浴室の段差解消と入浴補助

浴室出入口や洗い場の段差を見直し、転倒リスクを減らします。浴槽への出入りが難しい場合は、手すり、シャワーチェア、バスリフトなどを組み合わせて検討します。

事例3:浴室暖房乾燥機の設置

ヒートショック対策として、脱衣所や浴室を暖めやすい設備を導入します。浴室暖房乾燥機は、冬場の温度差対策だけでなく、湿気やカビ対策にも役立つ場合があります。

ポイント:これらの事例は一例です。介護リフォームは、見た目の設備更新ではなく、本人が困っている動作を減らすことが目的です。工事内容を決める前に、本人・家族・ケアマネージャー・施工業者で優先順位を確認しましょう。

名古屋で介護リフォームを進める上での注意点

名古屋で介護リフォームを進める際は、工事内容だけでなく、申請の順番や相談先も確認しておくと安心です。

  • 事前申請を忘れない:介護保険を利用した住宅改修は、工事着工前に区役所または支所への事前申請が必要です。
  • 早めに相談する:介護が必要になってから急いで工事を進めると、申請や見積もり比較が不十分になりやすくなります。
  • 情報収集を行う:名古屋市の補助金制度、介護保険の対象工事、メーカーのリフォーム事例を確認しておきましょう。
  • 複数の業者から見積もりを取る:価格だけでなく、介護リフォームの実績、申請書類への理解、説明のわかりやすさも比較します。
  • ケアマネージャーと連携する:住宅改修が必要な理由書の作成にも関わるため、早めに相談しましょう。
  • 完成後に本人の動作を確認する:手すりの位置、床の滑りにくさ、扉の開閉、浴槽への出入りを実際に確認します。

施工対応エリア

施工対応エリアは、工事内容や時期によって変わる場合があります。下記エリア以外でも対応できる可能性があるため、まずは相談して確認してください。

名古屋市全域

千種区、東区、北区、西区、中村区、中区、昭和区、瑞穂区、熱田区、中川区、港区、南区、守山区、緑区、名東区、天白区

尾張地域

一宮市、春日井市、小牧市、瀬戸市、犬山市、江南市、稲沢市、尾張旭市、岩倉市、豊明市、日進市、清須市、北名古屋市、長久手市、東郷町、豊山町、大口町、扶桑町

三河地域

豊田市、岡崎市、豊橋市、刈谷市、安城市、西尾市、碧南市、知立市、高浜市、みよし市、幸田町(一部遠方エリアは要相談)

※上記以外のエリアもご相談ください。

まとめ

水回りのバリアフリーリフォームは、本人の安全性と家族の介助負担を考えるうえで重要な工事です。トイレでは手すり、段差解消、入口幅、便器の高さを確認し、浴室では滑りにくい床、手すり、浴槽のまたぎやすさ、浴室暖房などを検討しましょう。

名古屋で介護保険の住宅改修費を利用する場合は、工事を始める前に区役所または支所への事前申請が必要です。まずはケアマネージャーや地域包括支援センターに相談し、本人の身体状況と住宅の状態に合った改修内容を整理しましょう。

情報確認日:2026年6月4日
※介護保険制度や補助金制度は変更される場合があります。最新情報は名古屋市公式サイトまたは各区役所にてご確認ください。

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